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Real Fantasy物語 勇者ジェミニの伝説 スピンオフ企画特別編 破壊の時空ドラゴン討伐記 ~第2章 不思議なおじさんと破壊三牙竜!歓喜の王道中二展開!~ NEW!

 2026-01-21

Real Fantasy物語 勇者ジェミニの伝説 スピンオフ企画特別編 破壊の時空ドラゴン討伐記

ー世界が消える?クセ強異世界の英雄たちと、あなたの力で世界を取り戻せー

 

~第2章 不思議なおじさんと破壊三牙竜!歓喜の王道中二展開!~

第1章はこちら

 

「それにしても……」

「ん?どうしたんだ、ミンティ。何か問題でもあったか?」

 

一行を少し離れた場所からまじまじと眺めるミンティにジェミニが声をかけました。

 

「いや……見れば見るほど、変わったメンバーだなと思って。なあ、鶴亀地蔵、あんたは何者なんだ?ずいぶん変わった雰囲気だけど……人間なのか?」

「わたしはエヘタ王国のお地蔵様です。なんと説明すればいいでしょうか。元々人間の僧侶だったのですが、気づいたら500年くらい生きてしまっていて、守り神と言われる存在になっていました。」

「え!?500年だって!?ってことは、500歳!?おいおい、このパーティー、年齢層高すぎだろ!!こういう物語って、だいたい10代とか20代が主役のお話だろ。平均年齢何歳だよ!!」

「100歳はこえてますよね~、まあ、わたしが平均上げちゃってるんですけどね~。」

「いやいやまだまだお若いですよ、鶴亀さん。」

「あっ、いやいやバスさんこそ……(照)」

「いやいや鶴亀さんこそ……(照)」

「いやいや……(照)」

「照れんな照れんな、おっさんたち!!」

「まあまあまあまあ、鶴亀さん一杯どうぞ……」

「あああ、これはすみません。バスさんもどうぞどうぞ……」

「コラおっさんども、こんなところで一杯始めるんじゃないよ!!」

 

ミンティの的確なツッコミもものともせず、マイペースで和やかな雰囲気のまま、一行は途中の森でキャンプをして休むことにしました。

 

デスペアナ地方の森は特に木が覆い茂り、暗く不気味な雰囲気です。

 

「うぅ……わざわざこんな森でキャンプしなくてもいいだろ……。」

 

ミンティは黒猫のサミィを抱えながら怯えた声で言いました。サミィは必死にミンティの腕を舐めてなぐさめています。

しかし一行はそんな不気味な雰囲気を気にも留めず互いの世界の話で盛り上がっています。

 

「ミ・ハールさんの杖にはずいぶん物騒なかなづちみたいなものがついてるんですね!」

「ああ、我は我の住む世界では世界最高の魔道士と言われておるのだが、ブチ切れるとついつい杖でぶん殴ってしまってな。どうせだから、杖の威力も上げとこうと思ってつけているのだ。以前3メートルくらいある魔物も気づいたらぶん殴って倒してたから、威力は確かだ。」

「いや、ミ・ハールは武闘家になったほうがよかったんじゃないか!?」

 

「リンの身のこなしは只者じゃなさそうだが、きっとあんたの世界じゃそうとう名のある戦士なんだろうな。」

「俺はシュラ王国で竜騎士団長をやっていてな。その騎士団を率いて世界を脅かす闇竜を倒したんだ。祖国じゃスター扱いされるが、すべては孤児の俺をここまで育ててくれた師匠のおかげだし、俺についてきてくれた仲間たちのおかげだ。さあ、お前たち、できたぞ!」

 

リンはジェミニと話しながらも、手際よく料理をしており、自慢の手料理を振舞っていた。

 

「わあああ、美味しそう!!」

 

全員が目を輝かせて、その数々の料理に釘付けになりました。

 

「こっちがかしわめし、これがイカそうめん、フグのから揚げに、ラーメンと焼きうどんだ。」

「なんて美味しそうなんでしょう、フグなんてすぐ(フグ)食べて、イカそうめん食べて明日に生か(イカ)そう、ですな!!!わっはっはっは!!」

「やめろ、バス!せっかくの料理が冷える!!」

 

呆れたミンティが鋭くツッコミながらも、全員がリンの手料理に舌鼓をうち楽しい会話であっという間に夜が更けていきました。

 

そして一行は翌早朝に出発をし、目的地付近に到着しました。

 

「この辺りだな……確かに強い負の力を感じる……」

「ああ、我も感じる。禍々しいオーラがあたり一体に充満しているようだ。」

 

リンとミ・ハールは真剣な表情で意識を周囲に向けました。

 

「あれ?あそこに誰かいるよ!?」

 

マリーモが指さした先の小さな人影にみんなが注目しました。

 

「行ってみよう!」

 

急いで駆け寄ると、そこには1人の不思議な雰囲気のおじさんが立っていました。

 

「あなた、こんなところに1人でいると危ないですよ。ここは今危険な状態ですから、こんなところにいちゃいけん(危険)よ!わっはっはっは!」

「いや、冗談言ってる場合かよ!」

「皆さん、気を付けてください!この先にドラゴンの手先がいるんです!時空ドラゴンは3体の強力なドラゴンを部下として率いています。竜剣士、竜魔道士、竜魔獣、この破壊三牙竜を倒さないとドラゴンの元にはたどり着けません!」

 

その不思議なおじさんが指さす先には黒い負のオーラが3つ渦巻いています。

 

「何この王道のバトル漫画展開!?」

「へへっ、上等上等!大好物だぜ、この中二展開!!」

 

一行は不思議なおじさんの話もそこそこに、早速黒い負のオーラの1つに駆け寄ると、その黒いオーラは形をかえて剣士になりました。

竜の顔を持ち、体は竜のうろこに覆われており、禍々しい黒いオーラが湧き出ています。竜剣士は手に大きくするどい剣を持ってこちらを睨んできました。

 

その異様な雰囲気にミンティは後ずさりをしました。

 

「うう、なんだあいつ、怖えぇ……。」

 

そんなことはお構いなしにジェミニが1人前に出て、少しカッコをつけて言います。

 

「おい、ここは俺に任せてお前たちは先に行け!」

「え……おいおい、1人で大丈夫かよ、ジェミ兄……。」

 

ミンティは心配そうに声をかけますが、他のメンバーはスタスタと次の黒い渦の方に歩き始めました。

 

「大丈夫ですよ、ミンティさん。きっとジェミニさんならなんとかしてくれます。」

 

にっこりと笑うバスに引っ張られるようにミンティも不安な顔のまま後を追いかけていきました。

 

「……よっしゃー!このセリフ、一度言ってみたかったんだよなー!!いやあ、完全にキマッたな、俺……。さてと。お前が何者か知らないが、さっさと終わりにさせてもらうぜ。俺、主人公だからラスボスんとこに行くのを仲間に先越されるわけにはいかねぇんだわ。」

 

ジェミニはニヤリと笑うと、腰に帯びた刀に手をかけました。

竜剣士はジェミニの方を向いて剣を構えようとした瞬間、ジェミニは叫びました。

 

「よっしゃー!!いくぜ、あずきち!!!俺魔法剣・愛!!!!」

 

ジェミニが鞘から抜いた刀は虹色の光を放ち、その刀を一振りすると竜剣士を一瞬で真っ二つにしてしまいました。

そして二つにわかれたその黒い影は、ほんの数秒のうちに消えてしまいました。

 

「っしゃー、俺と名刀あずきち、最強!!さあ、さっさとあいつらの後を追わないと!」

 

あっという間に竜剣士を消し去ったジェミニは、ニヤリと笑い無駄にポーズをとると、仲間たちを追いかけて走り去っていきました。

 

その先の2つ目の黒い渦は竜魔道士に形を変えていました。

竜剣士同様異様な雰囲気を放っています。

 

「じゃあジェミニさんにならって、ここはわたしが戦いますので、皆さんは先に行っててください。」

「大丈夫か、お地蔵さん。そのご老体で戦えんのか?みんなで戦ったほうが確実だろう。」

 

またしてもミンティは心配そうな顔をしながら鶴亀地蔵に声をかけます。

 

「いや~時間もなさそうですし、この間にドラゴンに逃げられちゃったら困りますからね。わたしに任せてください。まあ、大丈夫でしょう。」

 

淡々と話す鶴亀地蔵の横を、バスがミンティの肩をポンと叩いて声をかけて歩いていきます。

 

「大丈夫ですよ、ミンティさん。あなたが集めた仲間たちを信じていいと思いますよ。」

 

一行は次の黒い渦に向かっていきました。

 

「さてさて、カッコつけたからにはきっちり仕事をしないとですね。ではいきましょうか、魔道士さん。」

 

そう言うと、鶴亀地蔵は竜魔道士の方を向き、手に持った錫杖(しゃくじょう)に力を込め始めました。

 

「はああああ!!!!!いきますよ!!!!ギャーラクシーーーーナムサン!!!!」

 

錫杖から発せられた光のビームが四方に広がり、竜魔道士はあっという間に跡形もなく消えていきました。

 

「はい、終わりました。どうか成仏しますように。」

 

そうつぶやくと、鶴亀地蔵はとことこと一行の後を追って行ってしまいました。

 

「大丈夫かなあ、ジェミ兄もお地蔵さんも……時空ドラゴンと戦う前にケガしちゃったら大変だよな。」

「あー、大丈夫だと思うぞ、ミンティ。あの2人あんな呑気な感じだけど、そうとうな怪物だよ。というか、ここにいる全員たぶんちょっと規格外だと思う。変態レベルに。」

 

相変わらず心配そうな顔のミンティにミ・ハールが声をかけます。

 

「あ、いたよ、3つ目の黒い渦。猛獣の姿のあれがそうだよね。ここから約1キロ。」

「え、見えるんですか、マリーモさん。確かに、黒い何かがあるような感じですが……あんな小さな猛獣が見えるなんて、視力はもう十分(猛獣)ですな!わっはっはっは!」

「うん、まだちょっと気を抜いてるみたいだから、もう打っちゃおうか。」

 

そう言うと、マリーモは弓を構え、右手で引く矢に力を込めると、矢が光り輝き始めました。

 

「いっくよ~」

 

軽いノリの掛け声につられるかのように勢いよく飛び出した矢は1キロ先の竜魔獣にヒットしました。

 

「あ……倒しちゃった……なんか、いいところに当たったみたい。」

 

マリーモはこちらを向くとぺろりと舌を出して笑いました。

 

「さすがだぜ!とんもねえ威力と精度だ!」

「お見事ですね、マリーモさん!あと、ちょっと!ミ・ハールさん!聞こえてましたよ、変態だなんて!どうして分かったのですか!?」

 

一行が声の方を振り向くと、ジェミニと鶴亀地蔵が笑顔で立っていました。

 

「ジェミ兄!お地蔵さん!無事だったんだな!」

「ほら、心配ないって言っただろ。」

 

満面の笑みを浮かべるミンティにミ・ハールは得意げに言いました。

 

「なかなかやるじゃないか、お前たち。」

 

不意に投げかけられた声の方を向くと、そこには再び不思議な雰囲気のおじさんが立っていました。

 

「あなたはさっきの!」

「ふっふっふ、教えてやろう。私こそがお前たちが探している時空ドラゴンだ。今はこの世界の人間の姿を模しているだけだ。」

 

「……!!!!!」

 

第3章へ続く