クリエイターの他の作品

「責任が伴う場合がございます」
ジャンル
選択魔具
使用制限
選択の場において魔力を込めること
機能
選択肢の中で「正解」が可視化される。選択の重要度が高いほど表示は強くなる
代償
その選択の責任をすべて使用者が負う
(軽い選択なら軽い負担、重大な選択ならそのすべての負の責任が集中する)

「魔具の中心に初級の属性魔方陣が描かれています。魔法の練習には丁度良いかもしれませんね」
ジャンル
訓練用・基礎魔具
使用制限
・魔力量の上限が少ない(中級者以上には非推奨)
・過剰に魔力を込めると暴発するため制御が必要
・魔具は6属性いずれかに対応(火・水・氷・風・地・雷)
機能
・内部に初級の属性魔法陣が封入されており、基礎的な攻撃・防御魔法を使用可能
・使用者の魔力属性にかかわらず、すべての属性が扱える設計になっている
・魔具ごとに属性が固定されており、色で識別可能(例:赤=火、青=水など)
・制御訓練、属性適性の確認、基礎魔力の増幅に最適
代償
・特になし
※ただし、過剰な魔力注入で魔具が壊れる場合あり(壊れる際も安全処理あり)

「世界が青/赤色に染まる時間が好き」
その言葉は私だったのか、あなただったのか
ジャンル
時間保存型魔具(情景記憶封印/感覚限定型)
使用制限
使用者本人が「その時を止めたい」という明確な意思を持っていること
保存対象は一瞬の情景・光・空気感など時間帯に紐づく五感情報に限られる
魔具を身につけた状態でなければ効果は継続しない
機能
魔具が持つ光彩(青/赤)は**特定の時間帯(夕暮れや宵)**を保存する記録結晶
発動時、世界がその“瞬間”で停止したかのように感じられ、五感のうち「明るさ・空気感・色彩」が固定される
使用者は以後、記録されたその時間帯の明るさしか感じ取れなくなる(例:昼でも夜でも常に“夕暮れ時”のように見える)
完全な時停止ではなく、“時間の空気”だけを自分の中に封じる魔具
代償
使用後、感覚の“時間的解像度”が一生変化しなくなる
「その時が永遠に続けばいい」と願った結果、本当に世界が“その色”で染まり続ける
つまり、「もう夜の暗さも、朝の明るさも、あなたには戻ってこない」
魔具は一度発動すれば二度と解除できず、“今”の感覚が永遠になることが最大の報い

「それは小さく、無意味なものでも」
分類
寓意を持つ単体魔具作品(概念系)
存在概要
一見小さく無力な存在「一星(ひとぼし)」が、「人を滅ぼす(ひとほろぼし)」ほどの潜在力を秘めているという寓意的な作品。実際に危険な魔力を帯びた星屑や小片である可能性も示唆されている。
備考・解釈
「無意味に見えるものほど、最大の脅威となる」という警句的な意味を持つ。世界観の災厄や大事件の伏線としても使える。

Ver.A
海に溶かすように呟いた、アナタに届かないように
Ver.B
ただただ叫ぶ、お前が何処に居ても聞こえるように
分類
感情共鳴型魔具(音声依存/想念伝達)/対概念構造
存在概要
海中を想起させる花々で構成された、音と想いを封じ込める魔具
使用者の「愛してる」という言葉が、泡(ver.A)または振動(ver.B)として空間に作用する
Ver.A:声には出すが、届くことが叶わない告白。想いは海に沈み、泡となって消える
Ver.B:たとえ海の底であっても、確実に届かせようとする告白。想いは空間を揺らし、深海をも突き抜ける
魔具そのものは共通構造を持つが、使用者の感情によって作用が反転する仕組み
Ver.Bは特定の想いを宿した個体であり、一般流通はしていない
備考・解釈
「声に出せない想い」
「声にしても届かない想い」
「どんな手段を使っても届けたい想い」
愛という言葉の在り方そのものに焦点を当てた作品
深海のように静かなver.Aと、深海すら揺るがすver.B。表裏一体でありながら絶対に交わらない“愛してる”
Ver.Bはこの魔具の中で唯一、叫びが現実に作用する力を持つが、それは特定の“誰か”に向けられたため、外へ出ることはない

「私改心したの。だからこれから仲良くしましょ、ね?」
ジャンル
記憶干渉型・魔導装飾品(分類:心理系魔具)
使用制限
使用者は「過去に強い恨みを抱いた相手」と再会する必要がある
相手が過去を“覚えていない”ことが条件
機能
対象の周囲に「かつてこの人物は加害者だったのでは?」という無意識下の疑念を振り撒く
使用者は常に“被害者として健気に振る舞っている”ように見える補助効果つき
効果発動中は、対象の印象・信頼度が第三者にとって徐々に悪化していく
視覚的には何も起きないため、本人同士以外は気付かない
代償
使用者は「対象から受けたすべての記憶」を一時的に(または永続的に)喪失する
憎しみも、痛みも、悔しさも消える
それでも「近づいてしまう」衝動だけが残る
備考・解釈
一見ファンシーな色合いと可愛らしい装飾(翼、リボン、花柄)とは裏腹に、極めて皮肉で静かな復讐を目的とした魔具
背面の「NO」の刻印は“拒絶”でもあり、“赦しはしない”という無言の意志
復讐の形とは何か。赦すことと忘れることは違う。忘れたフリをして近づくことの怖さと美しさを同時に孕んでいる

「そんな顔しないでおくれよ」
そこに掛けた手はひどく震えていた
「君に会いに行くだけなんだから」
大粒のそれは私を溺れさせた
分類
感情干渉型魔具
存在概要
触れた者の「最も強く求めた存在との再会」を幻視させる魔具。
金属の骨は“手向けの手”を、装飾花は“見送る者の祈り”を、滴るようなガラスは“流される意志”を象徴する。
使用者の心が「死を選ぶこと」と「愛する者に会いたい」という願いの狭間にある場合、
その揺れは魔具の中で感情干渉を引き起こし、深い錯誤と救済の幻を発生させる。
備考・解釈
名前の「逝会」は、“逝くことで会う”という矛盾を孕んだ再会の在り方を示す。
手の造形は“こちら側”と“向こう側”の境界線を越えようとする象徴であり、「手をかけること」「手を伸ばすこと」の両義を持つ。
水滴のような装飾は、感情のエラーとも言える涙の物質化を表現しており、「選びきれなかった思い」や「届かなかった叫び」が結晶化したものとされる。
誰にも名を呼ばれず、物語の語り手が消えていくような沈黙の美を湛えた一点。

Oh, we‘d be alright if the wind was in our sails
We‘d be alright if the wind was in our sails
We‘d be alright if the wind was in our sails
And we‘ll all hang on behind
分類
海歌魔具/装飾具型魔具(簪型)
存在概要
「Sea Shanty」シリーズの一つ。
港の朝、陽差しが差し込む波止場で、釣り人たちが風と波を待ちながら静かに口ずさむ歌を記録した魔具。
風が帆を揺らせばすべてがうまくいく。そんな願いと信頼を込めて、船乗りや釣り人の守りとされる。
碇と魚の装飾は“戻る場所”と“糧”を意味し、海の神に対するささやかな祈りの象徴でもある。
備考・解釈
聖歌のような反復フレーズは、海と生きる者の共通言語のように伝承されている。
単なる陽気な歌に聞こえるが、「風に任せる」ことへの諦めと信頼が同居している。
魔具としての効果は軽微な幸運補正(釣果・航海・天候)を与えるとされるが、精神安定や癒しに使われることも多い。
「一緒に行こう、支え合っていこう」という連帯感が込められた歌でもあり、旅立ちの贈り物にも用いられる。

For its cheer up me lads, let your hearts never fail
For the Bonnie Ship the Diamond goes, a-hunting for the whale
分類
海歌魔具/装飾具型魔具
存在概要
捕鯨船「ダイヤモンド号」の名を冠した装飾型魔具。
透明なダイヤカットの樹脂には波紋を封じ込める加工が施されており、使用者の周囲に「揺れを和らげる加護」を生み出すとされる。
これは船上での生活や心の波を静める作用があり、航海者や旅人に重宝される。
上部の花飾りは、乗組員の無事な帰還を願って家族が捧げた祈りの証を模した意匠。
色ごとにそれぞれ異なる“祈り”の意味を宿すとされている。
備考・解釈
名称は伝承の捕鯨船「Bonnie Ship the Diamond」に由来。
航海前の見送りや贈り物として人気の魔具。
船酔いや不安感の軽減、心拍の安定といった精神安定効果を中心に、波や風の乱れを緩やかにする小さな魔法障壁を発動することがある。
花の数は「家族の人数」とも「見送りの手の数」とも言われている。
使用中、稀に内側の波紋がゆらめくように動くことがあり、それは「祈りが届いた兆し」だと信じられている。

"What shall we do with the drunken sailor?"
"Put him in the long boat until he's sober!"
"Pull out the plug and wet him all over!"
"Way hey, and up she rises,
Early in the morning!!"
分類
記憶再生型魔具(音響系)/死霊反応型
存在概要
グラストラルの海岸に流れ着いたとされる、古びた難破船の中で発見されたレコード型魔具。
再生すると、古の船歌「Drunken Sailor」が流れ出し、満月の夜には朽ち果てた船乗りたちの骸骨が、その旋律に合わせて踊り出すとされる。
本来は航海中の士気を高める娯楽魔具だったが、長い時を経て、未知の属性と交わり変質したと考えられている。
現在は危険指定を受け、回収が進められている。
備考・解釈
・「踊る骸骨たち」は幻影ではなく、霊的実体を伴う動きとされ、一定時間後に再び静止・崩壊する。
・再生条件には「満月」「高湿度」「近海に船の残骸があること」が含まれると推測されている。
・船乗りたちの魂が、酔いの中に囚われ続けていることを象徴する、哀愁と滑稽さの混在した魔具。
・再生終了後、魔具の温度が異常に低下するため、取り扱いには手袋等が必要。

Soon may the Wellerman come
To bring us sugar and tea and rum
One day, when the tonguin’ is done
We’ll take our leave and go
分類
海歌魔具/装飾具型魔具(簪)
存在概要
ハイス港を拠点とする捕鯨船団の間で唄われる古い海歌「Wellerman」を元にした魔具。
港町で出港の際に贈られる護符として、精霊種「エジルント」の実体化時の姿を模した装飾があしらわれている。
捕獲対象であるエジルントは、普段は霧の中に潜む精霊であり、役目を終えた個体のみが姿を現すという。
その肉は滋養に富み、胃の中から得られる素材は“蒼の香魂”と呼ばれる貴重な薬材となる。
魔具は青と水色の二種が存在し、それぞれ晴天の海と霧の海を象徴している。
装飾には波や航路を示す歯車型の枠と、航海の無事を祈る煌石が嵌め込まれている。
備考・解釈
本魔具は「港に帰るまでが航海」という信念を持つ乗組員のために作られた。
使用者の“無事帰港”を記憶し、再度の航海時に僅かな加護をもたらす。
色によって異なる加護を持ち、水色(霧)は精神安定と方向感覚の補助、青(晴天)は視界確保と小規模の風向補正効果があるとされる。
ハイス港では、船を出す際に母から子へ贈るお守りとしての文化も残っている。
黒色個体は製作上存在するが、特定人物のみに与えられた記録個体であり、市場流通はしていない。

「お前は、俺を、俺を、お前は、見て、見ろ、見て」
「ちゃんと見て、私を見つけて」
分類
精神干渉型魔具(感情誘導)/記憶探索補助具
存在概要
紫陽花の群生する場所にて発見された簪型魔具。
この魔具を持つ者は、特定の「存在」を探しているという強烈な使命感と焦燥感に突き動かされ、永遠にも思える追跡行動を繰り返す。
探索中は現実感覚と記憶の境界が曖昧になり、思考がループを始め、最終的には視覚・聴覚に干渉する幻聴が発生する。
声は極めて個人的なもので、持ち主が“見失った誰か”からの呼びかけとして認識する。
備考・解釈
この魔具は「愛」の原初的な形――すなわち“見つけたい”“見てほしい”という執着にも似た感情を増幅する。
装飾の紫陽花は、色が変化することから「移ろう心」を象徴し、魔具に込められた“狂気寸前の愛”を体現している。
感情と記憶のループが暴走した際、聞こえる「私を見つけて」の声は唯一の正気の導きとも言える。
実際に誰かを探している最中に発動すれば、かすかな“記憶の座標”が脳内に提示されると言われるが、成功率は極めて低い。
美しさの裏に、“誰か一人だけを救いたい”という願いと呪いが交錯する作品。

「帰せと叫ぶ術もなく ただそこに崩れ落ちる」
分類
哀悼具/祈願灯具
存在概要
「還らざる祈灯」は、死者の帰還を祈りながらも叶わなかった者たちによって作られた灯火の魔具。
魔力によって灯される炎は、常に微かに揺らぎ、手をかざしても一切の熱を持たない。
炎の色は使用者の感情に反応し、「未練」「絶望」「受容」などの段階に応じて変化するが、完全な白になることはない。
灯を灯している間、持ち主の悲しみを静かに受け止め、代わりにその思念を“祈り”として空に昇華し続ける。
備考・解釈
この魔具は“祈ること”は許されても、“叶うこと”を前提としていない。
死者との再会や過去の改変を求めることなく、ただ喪失を受け入れる過程に寄り添う。
「還らざる」とは、死者だけでなく、過去の自分・叶わぬ想い・戻らぬ関係など、広義の“喪失”全般にかかっていると解釈できる。
その意味では、“灯し続けること”こそが儀式であり、癒しの第一歩とされる。

「吹雪が止まぬ日は、氷の竜が空を舞っているのだ」
分類
攻撃強化系魔具(氷属性特化)
存在概要
ミレノスティア北部の極寒地、ミリア雪原にのみ出現する伝説級ドラゴン「アイセラクス」の存在を象徴した魔具。
素材には、常温で溶けず、高温で硬化する「秘密の冰塊」と、氷結構造から稀に採取される「凍影の爪」を使用。これにより、氷属性攻撃の威力・貫通力を飛躍的に増幅させる。特に範囲攻撃や凍結付与など、持続系の氷効果に秀でる。
備考・解釈
「秘密の冰解」という名には、解けるはずのない氷の中に封じられた“竜の記憶”や“真実”を暗喩する意図が込められている。
アイセラクスは「氷そのものが竜となった存在」とも言われ、実体を見た者はいない。“暴風雪の中に現れる影”として、厳冬の象徴でもある。
また、雪原に咲く「シオロナ」という青紫の花と不思議な共鳴関係を持ち、花の開花と共にアイセラクスの活動が静まるという伝承も存在。
この魔具は、単なる氷の力の象徴にとどまらず、「冷たさの裏にある静穏」や「凍てつく守護者」の存在を宿す遺物とも言える。

「それは全てを包み込み、色を白く染め上げる」
分類
終末記録映像(記録型装飾)
存在概要
テルドル研究機関内部、あるいはその関連サーバーより回収された記録装飾。全体を純白に染める光の映像と共に、環境音・波長・振動などの全データが封入されており、解析不能な信号も含まれている。
白夜に似た状態が世界全体に広がる様子が記録されており、それが「未来の予測」なのか「望んだ未来」なのか、「既に終わった未来」なのかは不明。
備考・解釈
テルドル研究機関が「世界終焉」のビジョンを何らかの形で持っていたと考えられる資料。
"白く染め上げる"という表現が浄化か破壊かは解釈により異なり、宗教的資料との関連を疑う声もある。
同様のビジョンを見たという証言も一部存在するが、真偽は不明。

「これは誰のために手向けられた花なのか、今はもう誰にも分からない。 それでも一羽の鳥が、その花のそばに留まり、ただ静かに死者を見送っているんだよ」
分類
自然魔具/精神強化具
存在概要
スランドールの戦場跡地にのみ咲くとされる幻の花。摘まれた瞬間から灰のように崩れて消え、同時に摘んだ者の心に静かだが確かな強さを与える。不思議な力で咲き続け、戦死者の魂を慰めているとも言われる。
備考・解釈
帝国の戦争の歴史と、それでも忘れられない死者への弔い。使い捨てるものの多い国において「忘れないこと」の重要性を語る作品。

「ほんの少しでも、貴方に寄り添えた事が何よりの幸せ」
分類
記憶・感情系魔具作品(追悼・心象)
存在概要
死別した二人のどちらかが遺した、記憶の断片を記録・再生する魔具、もしくはそれに似た記念碑や彫刻。記憶を完全に残すものではないが、誰かが誰かを想った証として機能する。
備考・解釈
誰の記憶かは明かされておらず、見る者によって「誰か」が異なる姿を取る可能性もある。テーマは「記憶と喪失」、そして「癒し」。

「救われない友へ、最期の祈りを」
分類
風習/供養具
存在概要
ミレノスティア地方の伝統的な弔いの風習に関する資料。
午前6時と午後6時にそれぞれ「願い」と「祈り」を捧げる「祝福の時間」が存在し、特に午後6時にはグラストラル墓地での樹木葬と結びついている。
死者はセラントスの木の根元に埋葬され、約一週間後に花となって咲き、その花を遺族が「祝福の花束」として受け取る。
備考・解釈
宗教というよりは土着文化の一環とされ、祝福の時間は共同体の再確認として機能している。
「救われない友」という言葉は、突然死や非業の死を暗に指すとも。
花束は物理的な贈り物でありながら、遺族の心の整理を助ける精神的儀式としても意味が大きい。

"兄"は賢く、全てに関して知識を持っていた
"弟"は強く、立ち塞がるものを全て切り伏せていた
しかし
"父"のように、王とはなれなかった
分類
歴史的寓話を元にした象徴的装飾品(または記録媒体)
存在概要
イルヴァリオ暦の中期、サルヴァーン一族に実在したとされる兄弟をモチーフにした作品。
兄は学者として国政を支え、弟は将軍として外敵から国を守った。
だがどちらも父が担っていた「王」の座に就くことはできず、やがて時代の流れに埋もれていったとされる。
本作はその兄弟の悲劇と誇りを象徴するもので、分かたれた意志の記録として残された。
備考・解釈
この作品は、王権とは何かという問いに一石を投じる寓話として語られることがある。
「知」と「力」では王になれなかったということは、「血」や「信仰」、あるいは「民の選択」が鍵だったのではないかとする解釈もある。

「その砂時計をひっくり返してはいけないよ。悪いものが"こちら"に流れてくるからね」
分類
魔具/封印道具
存在概要
「宇宙的均衡を保つ存在」とされる魔具。
砂が落ちることで均衡が保たれ、裏返すことで「世界崩壊の引き金」となると信じられている。
備考・解釈
教団の終末思想と復活儀式の中核に関わる魔具。
象徴としての力も強く、信仰対象になっている。

「『愛していた』思い出さえ失くせば何も傷つく事はないのです」
ジャンル
記憶改変型魔具(感情消去系)
使用制限
対象は使用者の“片想いの相手”に限る
消去対象は恋愛感情を含む記憶のみ
使用後、一時的な喪失感・虚無感を伴う可能性がある
機能
使用者の中にある「叶わない恋心」の記憶を、人物像ごと断片的に消去する
消去後も対象の“存在そのもの”は記憶に残るが、特別な感情は消える
「思い出せそうで思い出せない」状態になる
魔具の白い花は、記憶を消した相手の印象色に染まり、初めて魔具として完成する
→よって、使用者ごとに花の色が異なる唯一無二の魔具となる
代償
恋の痛みと引き換えに、その人と過ごした記憶も希薄化される
花が色づいた時点で感情は戻らず、完全に復元する術は存在しない
魔具は“一度だけ”の片想いに寄り添うもの──使えば最期

「やめて、来ないで。あなたが私を突き放した。
私は悪くない。だから、迎えになんて来ないで」
ジャンル
虚構装飾/記憶の残滓/擬似封印魔具(感情的拒絶の象徴)
使用制限
無し(装飾品として使用可能)
※ただし、「証明の欠片」シリーズと構造が同一のため、魔力的共鳴を起こす可能性あり
機能
外見上は装飾品だが、“存在し得ない場所”への通路を拒絶・否定する結界的性質を持つ可能性がある
「証明の欠片」が“鍵”であるのに対し、本作は“封”である
強烈な感情(拒絶・逃避)を構造内に刻んだ記録魔具であり、他の魔具と感情的干渉を起こす可能性を持つ
代償
現時点では発動に伴う代償は無い
ただし、他の“鍵型”魔具と併用することで通路の遮断・拒絶反応を引き起こすリスクがある
本作が記録する感情に共鳴した者は、精神的干渉や方向感覚の喪失を招くことがある

フレーバーテキスト
(なし)
ジャンル
一回限り魔具 / 名前付与 / 属性強化 / 記憶転写
使用制限
・使用者が魔具に名前を付けることで発動(任意の名前で可)
・発動詠唱:「名も亡きお前に名を与える。[任意の名前]よ、[発動したい願いを詠唱]」
・一度使用すると魔具は消滅
・属性使用時は属性文字の刻まれた個体を選ぶこと(裏面に古代文字あり)
機能
・任意の名を与えることで一度だけ強力な魔法を発動可能
・発動時、属性魔法の威力が著しく上昇(ミレノスティア古代文字による効果)
・特殊なホログラム内蔵により、反射する光が属性色に応じて変化
(赤:火、蒼:水、白:氷、橙:土、黄:雷、緑:風)
代償
・発動と引き換えに大きな記憶喪失を伴う
・範囲は「その日一日の記憶」から「過去数年」に及ぶ場合もあり
・使用は一度きり、魔具は消滅する

フレーバーテキスト
(現在無し/紛失)
※補足として再現可能な後半部のみ下記に記載
あなたが どこに いても
あなたが なにを していても
かならず みつける みつけてみせる
この だいしょうは
ぼくの きおくじゃ つりあうはずが ない
ジャンル
追跡型・復讐特化魔具
使用制限
・呪文「ぼくのゆめは」に続けて復讐内容を詠唱することで発動
・使用者が「復讐心」を強く抱いている必要がある(恨みの強度が精度に直結)
・魔具が保有できる魔力量には限界があり、それを超えると壊れる
・一度「復讐対象の位置を特定」すると魔具は破壊される
機能
・使用者の強い負の感情(怒り・憎しみ・悲しみ)を魔力として吸収し、対象の位置情報を特定する
・感情が強ければ強いほど、位置特定の精度は上がる
・復讐対象を見つけた場合、「見つけたからには殺す」という強制力が発動する(サブ効果)
代償
・使用者の記憶を段階的に喰らう(初期は小規模、使用回数・感情の強度に比例して拡大)
・魔具内部に蓄積された魔力が限界を超えると暴走・崩壊する
・復讐を完遂=相手の位置を特定した時点で魔具が自壊
・対象を見つけた後は、殺さなければならないという内在的強制力に支配される(精神干渉系副作用)

「お代はあなたの思い出で」
ジャンル
記憶交換魔具 / 願望成就 / 蓄積型
使用制限
願いを込めた呪文と共に、自ら選んだ「代償」を言葉にする必要がある
機能
使用時に願いと同時に「これを代償にする」と唱えると、その願いを魔法として使用できる
使用のたびに代償にするものと失われる思い出の量が増していく
最大の代償は「命」まで到達可能
魔具自体は壊れず、回数制限なし
代償
使用者が意図した“代償”とは別に、「思い出(記憶)」が強制的に消失する
(本人は何を失ったかも分からないまま使い続ける)

「一体、いつになったらそこへ行ける?
欠片をいくつ集めても 似たようなものを作っても
どうしてもそこへ行けない
彼女を連れて帰るまで 俺は作るのを辞めない」
ジャンル
道標魔具 / 防風障壁 / 複数使用限定
使用制限
単体では機能せず、「そこに続く証明」「証明の証」と揃える必要がある
機能
単体使用時:風を防ぐ障壁を発生させる
シリーズ揃い:存在し得ない場所への通路を出現させる鍵の一つ
代償
“存在し得ない場所”到達時に魔具は悉く崩壊し、渡った者は二度と戻れない

ほら、色んなあめが落ちてくる
ぽとり ぽとり ぴちょん ぴちょん
あなたが笑えば、泣けば、喜べば
その分、あめが 落ちてくる
今日のあなたは どんな色?
ジャンル
感情投影型・記憶共鳴型装飾魔具(ピアス/イヤリング)
使用制限
・特定の魔力操作や詠唱不要。装備のみで効果が発動
・感情の乱れに敏感な者は過剰反応の恐れあり。長時間装備は注意
・複数装備時、感情同士の干渉により出力が変動(装備上限の指針なし)
機能
・装備者の感情に応じて色が変化、または特定の色を保ち続ける
・青系統の色は感情を活性化、赤系統は沈静化させる
・色の組み合わせにより魔力出力が増減
・全ての色は「~~者の記憶」を宿しており、装備者の深層意識に共鳴することで記憶の断片を追体験することもある
代償
・明確な副作用なし。ただし強い感情共鳴によって一時的な自己同一性の揺らぎを引き起こす場合あり
・極端な感情偏重状態では記憶の投影が制御不能になる恐れあり

「歯車たちは今日も夢見る。さてあなたはどんな夢を見る?」
ジャンル
感情魔具 / 個別対応型 / 精神投影
使用者制限
無し / 一般向け(扱いに注意)
機能
寝る前に“夢で会いたい人”を思い浮かべながら魔具に魔力を込めることで、夢の中にその人物が現れる
夢の内容は幸福なもので固定される(修復・再構築型夢想)
人物の生死は問わず、現実で会ったことがなくても「想像」が強ければ出現可能
代償
その夢の内容と記憶を全て失う(ただし「良い夢を見た」という実感だけは残る)
使用者はその人物との繋がりを“感覚”で感じ続けるが、再現性はない