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インタビュー ~漫画家 野崎アユさん(後編)~

 2025-04-20

今回も当サイトにもBMIプロジェクトとして映像作品登録もしていただいていて、プロの漫画家としてご活躍中の野崎アユさんのインタビューをお送りいたします。

前編、後編の二回に分けてご紹介してますので、前編はこちらをご覧ください。

インタビュー ~漫画家 野崎アユさん(前半)~

 

さて、それでは後半スタートしましょう。

インタビューは対話形式にてご紹介していきます。

(敬称略)

 

 

 

ジェミニ:

ちょうど(前編の最後の対話で)WINGの話題が出てきましたので、それについてもお聞きします。

 

 

このファンタジー漫画「WING」はなんと中学1年生の頃からノートに描いていた漫画を現在まで描き続けて書籍にされているとのことで。絵も当時のものをそのまま使っていて大変画期的だなと思ったのですが、どうして描き直さずにこのようなかたちにしたのでしょうか?

 

野崎:

まずWINGをちゃんと終わらせようと思ったときに、1話から書き直すというのも考えたんですけど、そのあと考えたのが、でももしこれを1話から書き直すと、キャラクターが変わっちゃうなって思って。いま読者が受け取ってもらってるキャラ像と違うものになってしまうと思ったんです。

私が終わらせたいのはこの子たちの物語だしな、だったら変えずに行こう、いっそこれを個性だと思ってもらう方向にしようと思って。

これが正解か不正解かわからないですが、このキャラクターたちで終わらせようと思ったのが理由です。

 

WINGは商業的にはウケない要素がいっぱい入ってるんですけど、もうこれだけは好きに書かせていただこうと思って描いてます。

 

ジェミニ:

私もいち読者として、話を読み進めていくうちにどんどん絵が上達している様子も見られて、「うまくなっていってる!!」なんて、ちょっと親心のような気持ちがわいてきました。

長い年月描き続けてきて、ご自身の中で変化を感じること、変わらないことはありますか?

 

野崎:

昔はできなかったその世界の文化を描くというのができるようになったなと思います。

例えばその土地の名物とかお酒はこれが飲まれているとか、こういうお祭りがあるとか、そういうのって私が中学生のころは自分の経験が浅いのでそういうところに気が回ってなかったのもあるし、それができるようになったなって思います。

ファンタジーの物語ってやっぱりそこが魅力でもありますから。

 

逆に登場キャラクターの描写は変わっていない部分だと思います。

私はキャラクターをちゃんと生きている人間として描写したいなと思っていて。

例えばそのキャラの性格とか行動とか生い立ちとか、そのキャラの経験によってちゃんと今動いているんだよ、今考えているんだよというのをちゃんと描いてあげられるように、作者の代弁をさせるんじゃなくて、そのキャラとして考えて動いて欲しいなというのが昔も今もあるので、ここだけは変わらないかもしれません。

 

(実際にノートに描かれたWINGの物語の一コマ)

 

ジェミニ:

野崎さんにとって「WING」はやはり特別な作品だと思いますので、特に丁寧に描きたいですよね。

 

野崎:

描いてる時期が長いというのもありますが、いいところもダメなところも全部盛りな作品だと思います。あとはやっぱり、デビューした後くすぶってた時期というのがありまして、その時期にやっぱりずっと寄り添ってくれてた作品だなと思っています。

商業的な事情で、あれもボツ、これもボツ、これもダメという中でも、商業ではない「WING」が傍で支えてくれてたなと、「WING」があるから私は大丈夫だと思ってたんで。

それをきちんと終わらせてあげるのが、作品やキャラクターへの恩返しかなと思っています。

 

ジェミニ:

野崎さんは、そのくすぶっていた時期に漫画家を辞めようと思ったことはありませんでしたか?

 

野崎:

正直ありましたね。趣味で描いた方が絶対楽だなと思ったこともありました。一度会社に就職した経験がありましたから、あの時みたいに仕事しながら趣味として描いたりイベントとかに出たりした方が気が楽だよな、っていう気持ちと、でもやっぱりお仕事としてやりたいという気持ちもあって、本当に葛藤してましたね。

あと5年載らなかったら分からなかったですが。。。

5年くらいした時に出した読み切りがすごく評判がよくて、連載にしていただけて、そこからはコンスタントにお仕事いただけたりしてるんで。

 

 

 

ジェミニ:

そうやって野崎さんが頑張れるエネルギー、漫画家としての自分と素の自分を繋いでいたものはなんだったのでしょうか? 

 

野崎:

本当にくすぶってた時期に、私は実は1年間描かなかった時期があるんですよ。

それまではずっとコンペに毎回出してたんですけど、全部ボツになるんで、ちょっと限界かなと思った時期があって。

担当さんに連絡して、1年お休みさせてくださいといって、もうコンペに出さなくなったんですね。でも趣味では引き続き描いてたんですけど。

 

その1年で本当に考えたり、旅行に行ったりして視野を広げようと思って。

それで1年くらいたった時に、「あ、いまなら描けるかも」と思った時があって、何がきっかけというわけでもなかったんですけどね。たぶん頭がすっきりしたんじゃないかなと思います。その時に描いたものが、編集会議で満場一致でOKだったので、読み切りが載って、アンケートもよかったので、それが連載になったという流れでした。

 

今思うとやっぱり続けてたことが良かったですかね。コンペには出していないけど、趣味では描いてるうちにやっぱり漫画描くの好きだな、楽しいなっていう気持ちを思い出したというか。

仕事にした瞬間に、何か、好きなものを嫌いになりそうな瞬間ってあると思うんですけど、たぶん一回止まっちゃった時期ってその瞬間だったんですよね。

その時にある意味離れるという決断ができたのが良かったんだと思います。

離れてみてやっぱり好きだなって思えたわけです。

でも離れないとわからなかったという。恋人同士みたいな、離れてみてやっぱり好きだなみたいな、そういうのと同じものかもしれませんね(笑)

 

ジェミニ:

そこで執着しちゃだめなんですね。

 

野崎:

執着しすぎると距離が近すぎて視野が狭くなりすぎるんじゃないかなと、ある程度距離撮るのが大事なんじゃないかなと思います。

 

ジェミニ:

これからチャレンジたいしことはありますか?

 

野崎:

WINGが来年、再来年にかけて30周年イヤーに突入するんですけど、せっかくなら大きいことをやりたいなと趣味ですけど、思ってます。

個展やってみたいとか、WING展やってみたいとか。いろいろ計画立ててますね。

東京で予定してます!

 

仕事のほうのチャレンジだと、いつか少女漫画以外のものも挑戦したいなと思ってます。

少年漫画に一回くらい挑戦したいなと思ってまして、漫画家人生において。まだチャレンジするタイミングがないんですけど。

鳥山明先生が好きなので、ああいうバッチバチの少年漫画描いてみたいなと思ってます。

 

ジェミニ:

それは楽しみですね!!

これからの野崎さんのご活躍を応援しております!

 

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インタビューいかがだったでしょうか。

漫画家としてのみならず、何かを目指す人たちにもとても学びや気づきになるお話も多かったですね。

私も大変勉強になりました。

お話をしている野崎さんの印象もとても丁寧で穏やかで優しい方だと感じましたし、ご活躍の背景としてそのお人柄の良さもあるのだということが伝わってきました。

 

そしてそして、その野崎さんはなんと、ファンタジーハンドメイド1次創作販売イベントを主催しています!

その名も

「エヒメファンタジー横丁」

 

タイトル通り愛媛県で開催されるイベントです。

その内容もタイトル画像からも楽しそうな雰囲気がとても伝わってきますね!

内容の詳細はこちらからご覧いただけますので、是非一度チェックしてみてください。

エヒメファンタジー横丁イベントページはこちら

 

 

漫画家としての活動以外にも精力的にご活躍の野崎さんですが、BMIプロジェクトやWINGの個展もどうなるのか、今後どんな活動をしていくのか大注目ですね!

野崎さんのこれからのご活躍はこちらからのホームページからも確認できますので、是非チェックしてみましょう!

 

野崎さんの個人ページ

NOZAKI HOUSE はこちらから

 

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